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無駄な出費 ガソリンスタンド

2012/10/29

お客様から「不良品のバッテリーを取り付けたのか!」と苦情がありました。
事情を聞くとバッテリー交換から数日後ガソリンスタンド(GS)での給油時に「バッテリーの状態が良くありません」と言われたとのこと。
当社では交換時、クルマの充電状態もチェックしているのでもしや本当に不良品かと再入庫して点検するもどこにも不具合はありません。

実はこれには巧みな技が隠されているのです。
バッテリーの状態を調べるテスターは、そのバッテリーの容量に応じた負荷をかけ電圧の降下具合で 良否を判定します。
ですから小さい容量のバッテリーに大きい容量のバッテリーの負荷をかけると間違いなく「要注意」や「不良」の状態になってしまうのです。
画像は3枚とも同じひとつの新品バッテリー。


1枚目の写真はバッテリーに全く負荷をかけていない純粋なバッテリー電圧を指しているところです。
約12.5Vくらいでしょうか。


2枚目の写真、指針が良の位置にあるのが正規な負荷をかけた状態。
約10.8Vを指しています。正規な負荷とはスタータモーターを回している時とほぼ同じ負荷ということです。
電圧降下が少ないのがわかりますね。


3枚目 注意の位置にあるのが過大な負荷をかけた状態。
巧みな技とはこのことです。これで「バッテリーの状態が良くありません」と言われたのではたまりません。
良心的でないGSではよくあることですので交換するにはセカンドオピニオンなるものが必要です。

これに付随するのが「エアークリーナー」
エアークリーナーの交換サイクルは汚れの状態によっても変わりますが通常4~5万km毎。
入庫したクルマをみるとGSによって数千kmで交換されてしまっているクルマが少なくありません。
GSがクルマの整備歴をデータで保存した上でそれを基に交換を勧めるなら何の文句もありませんが、
売り上げ重視のためにまだまだ使えるものを交換してしまうやり方はどうかと思います。

もう一つ言わせていただきますが、「燃料タンクの水抜き剤」
これはホントに無駄。燃料タンクを脱着する作業は年に何度もありますが、水が混入しているクルマなんて今まで1台もありません。
ですから入れる必要は無いに等しいと当社では考えています。
燃料タンクのキャップを閉め忘れたとかなら話は別ですが・・・。

上記の事例はあくまでもごく一部のGSでの事。思い当たる節がありますか?
GSでボンネットを開けることが悪いとは申しません。
開けることで故障を未然に防げることも少なからず有ると思います。
何れにしても無駄な出費を押さえるために日々の点検整備を怠らず、そしてもっともっと愛車に関心を持つことをお勧めします。