ローダーで関門海峡を渡る
2019/08/16
ご縁があって中古車のオーダーを頂いたのは昨年9月。
色、グレード、走行距離までご指定頂いたジャガーXF。
依頼先は長崎県諫早市。
自信を持ってお渡しできるクルマがなかなか無く11カ月を要してしまいました。
私が探す中古車はそのような理由から長引く事が多々ありますが、今回はその典型的なケース。
距離的な理由で何かあっても直ぐに対処できない事から、より慎重になってしまったのでしょう。
出発は7月27日3時。小さいながらも台風直撃の日、佐野で竜巻が発生した時間です。
館林から大津までは暴風雨と小雨の繰り返し。酷かったのは伊勢湾岸道に入った頃から新名神のは土山間。
朝食の為立ち寄った新名神鈴鹿PAでは時間と共に暴風雨が勢いを増し、クルマに戻ることが困難なほどでした。
途中中国道から浜田自動車道に入り大朝ICで下車。
依頼があったのにも拘わらずこの納車の時まで引っ張ってしまったレンジローバー修理の為です。
15時から1時間少々、修理を兼ねてとてもいいリフレッシュとなりました。
ここまでの走行距離が948㎞、暴風雨によるスピード低下で1時間程度のタイムロスです。
明るいうちに関門海峡が見たく壇之浦PAまでは一気に走り抜けます。
西の空がまだ明るい19時過ぎ、関門自動車度壇之浦PA到着です。
この橋を渡ればいよいよ九州です。
一息ついていると辺りはすっかり暗くなり、大好きな知らない景色を見ながら走るということは叶わなかったけど22時30分諫早に到着。
ここまで19時間30分で1408㎞、単日の走行距離としては最長記録です。遅いローダーでしかもマニュアル、流石に疲れました。
翌朝8時に納車し下取り車を積んで出発したのが9時30分。
緊張の糸が切れ疲労が一気に襲ってきます。
しかし昨日とは打って変わってとてもいい天気。
大好きな知らない景色を見ながらだと疲れも忘れてしまいます。
車窓から見える素晴らしい大村湾。
館林ではお目にかかれないクマゼミがけたたましい鳴き声をあげていました。
長崎自動車道を北上し九州を横断し別府へ向かいます。
別府へ向かったのは夕方発翌朝大阪着のフェリーに乗るためです。
この時間諫早から頑張って走っても時間的に大阪あたりまでが限界。
だったら疲労軽減も兼ねて寝ているうちに大阪まで運んでもらおうと。
休み休みの走りで14時前別府着。
フェリーチェックインまでは少々時間があったので折角だから別府地獄めぐり。
中国人の多さにはびっくり。聞こえてくるのは大声で話す中国語。
マナーの悪さは相変わらず。目の当たりにするだけで楽しさ半減、うんざりです。
港には護衛艦さわぎりが停泊。乗船して見学もできたのですがその元気はすでに無し。
チェックインカウンターで手付きを済ませます。
エンジンをかけスタンバイしてから乗船迄長かったこと。
泥の様に眠り目覚めたら丁度明石海峡大橋の真下でした。
29日7時過ぎ大阪南港を出発。待っていたのは阪神高速の渋滞、トホホ。
16時前館林着。今年の一大イベントが終了しました。
初日に長崎まで走ったことですが・・・
無謀と思われがちだけど気力体力の実験の意味合いが大きかった。
移動時間は19時間30分で運転時間は16~17時間くらいだったか。
この辺りが今の自分には限界ですね。
天候さえ良ければローダーでももう100㎞以上は可能、気の利いた乗用車であればもう300㎞ は走れたと思う。
幸運だったのは一度も渋滞が無かったこと。強烈な睡魔に襲われなかったこと。
この2点はとても重要でした。
それと、仕事の絡みで月曜日できる限り早く戻りたいというのも気力の部分で大きな理由の一つ。
遊びならさっさと挫折していたと思います。
また二日連続できるかと問われれば睡眠時間の関係から不可能でしょう。
それにやってみたいとも思いません。
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